仕事に悩むすべての人へ『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 感想

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

 

『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』

著者:汐街コナ 監修・執筆協力:ゆうきゆう (あさ出版 2017/4)

 

 

その仕事、命よりも大切ですか?

 

ページを開くと思わずドキっとさせられる一言で始まる

 本書は仕事で悩むすべての人に、ある種の選択肢を与えてくれる一冊

タイトルにもある通り、この本の著者は鬱病の経験から死ぬことを考え、そこから脱出した経緯を漫画としたものです。

 

この本については表紙にある

仕事に追われるすべての人へ。

もっと、自分勝手に生きてください。

 

に集約される通り、うつ病を経験し、自殺する手前まで行った著者が仕事や会社に行くことが人生のすべてではないことを伝えたいという思いで書かれた一冊になります。

 

社会人となった、あるいはなろうと思う人は誰しもそれがゴールで、

後の30年から40年はその会社とともに生きていくと思いがちです。

その結果、キツい残業、嫌な上司、つまらない仕事内容、顧客からの嫌味、と様々なストレスを受けます。

 

人のストレスの許容量は様々です。

一度怒られただけで許容量を超えて落ち込む人もいれば、どんなに怒鳴られてもケロっとしてる人がいます。

他の人がなんともないんだから私も、みんなが耐えてるんだから私も、などと思い頑張りすぎてしまう人ことはない、そんなある種の「当たり前」を伝えてくれます。

 

本書ではそんな頑張りすぎてしまう人、頑張ることに疲れてしまった人

それでも生きるために会社にはいかなければならない、仕事をやめることができない

そんな風に思い込んでしまう。

 

そんな状況を脱出した作者が、「漫画でわかる精神科医」でおなじみ、ゆうきゆう先生が監修し、著者の当時の状況や実際の精神科医からみたその精神状態や対処法などが

漫画を交えてわかりやすく、どこかコミカルにまとめられています。

 

生きるために仕事を始めたはずが、仕事のために生きている

そんな状況になってしまい脱出できなくなった。

今にも死のうか考えている そんな人に手に取って欲しい

読んで他の道の存在に気付いて欲しい

 

そんな著者の思いが伝わる、現代を生きる社会人が

人生に迷ったとき、そんな時にこそ読むべき一冊だと思います。

 

 

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)