『選ばれる人になる絶対的存在感の作り方』

選ばれる人になる絶対的存在感の作り方 (アスカビジネス)

『選ばれる人になる絶対的存在感の作り方』
著者:櫻井秀樹 (明日香出版社 2014/5)

 

この書籍は、「選ばれない側」の人間であった著者が、劇団四季で過ごした経験に基づき、ビジネス・プライベート共に使えるコミュニケーション術をまとめた一冊である。

 

・なぜ“存在感”が必要なのか
「いくらスキルがあっても実力があっても、そのことが溢れ出るような存在感として、相手にわかるように表現されていなければならないのです!」

集団の中で目立つためには、何が必要であろうか?すぐさま思いつくのは、飛びぬけた才覚や成果ではないだろうか。私は、必ずしもそれらは必須ではないと考える。同じレベルの実力集団の中で、存在感を放つためには、日常の小さな行動が存在感を作り出すのである。例えば、元気な挨拶する、笑顔で相手の話を聞くという行動である。


なぜ、これらの行動が存在感につながるのだろうか。それは非常に単純な話で、一緒に居て心地よい人間は、一緒に居たいという気持ちを湧きあがらせるから、である。その相手への興味が存在感の根源であり、本書では、他人の興味を引く人間になる方法が、盛りだくさんに書かれているのである。

 


・この本が与えてくれる実践
劇団四季仕込み「好印象を与える伝え方」~話し方で存在感~」

普段、自分が使う言葉を意識されることはあるだろうか?例えば、正しく敬語が使えるか、や方言が出てしまっていないかということは意識されるだろう。本書では、さらに小さな粒度の話し方によって、与える印象がどのように変化するのかを教えてくれる。

 

「影響力を発揮して、多くの人から選ばれる存在感のある人は、語尾に使う言葉について、一般人とは比べ物にならないほど気を使っています。」

 

信頼感を語尾から作り出すために、「強い語尾」を使う方法が紹介されている。例えば、「できると思います」、「できる気がします」は弱い語尾を使っているが、「できます」と言い切ることで、自ら逃げ場をなくす覚悟が伝わり、やってくれるだろうと信頼されるのである。

 

・そして実践へ
本書は、今すぐに実践できる方法が多くある。一度に全てに取り組むのではなく、一つ一つが習慣になるまで、継続させることが大切であると考える。これは、私自身の反省でもあるが、非常に簡単な理論や方法ほど、頭で簡単なことだと決めつけ、実践を半端にやってしまいがちである。半端な気持ちの行動は続けることができずに、習慣化する前に止めてしまうことが多くある。是非とも、継続は力なり、続けることを目標に、一緒に居たいと思われる人間に成長していきたいものである。

 

選ばれる人になる絶対的存在感の作り方 (アスカビジネス)

選ばれる人になる絶対的存在感の作り方 (アスカビジネス)