株式投資をする人のバイブル『賢明なる投資家』 感想

投資とは何か?

そう聞かれて即答できる人は多くないでしょう

その上で投資で成功するにはどうするかなどわかるはずもありません

 

そんな投資初心者が読むべき「投資」の教科書が今回紹介する本書

 

 

 

賢明なる投資家 ? 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法

 「賢明なる投資家 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法

著者:ベンジャミン・グレアム /訳 増沢和美 新美美葉 /監修 土光 篤洋

(パンロ-リング 2000/09)

 

読了までの時間:約7時間

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株式投資をしようとする人が最初に見つける名前

ウォーレン・バフェット

 

その投資の神ともいわれるバフェットの恩師が

本書の著者 ベンジャミン・グレアムです

 

本書はそんなグレアムが発見した「バリュー投資」

それがバフェットを億万長者にした投資方法であり、

その元となっているのが「割安株」と呼ばれる考え方です。

 

曰く本来の価値よりも低い価値と見られている株のことです。

なんとなく「割安株」と言われる意味が分かります。

 

さて、株を少しでもかじった人は知っているように、

株式投資とは「美人投票」に例えられます。

 

美人投票 - Wikipedia

 

参考にウィキペディアは貼っておきます。

美人投票とはつまり「実際に良いもの(この場合価値ある株、美人)よりもみんなが良いと思うもの(価値がなくとも人気、万人受けする美人)が選ばれうる」といった理論。

 

株式投資も自分が上がると思うものよりも、様々な人が上がると思う株を買う必要があると言われています。

 

しかしグレアムはそれを短期的な投機であると一蹴し、長期的な割安株への投資が結局重要であるとしています。

 

それは美人投票的な株はあくまで予想に過ぎず、ギャンブルになりがちである。

一方で割安株、つまりバリュー株は長期的に見て必ず上がると過去の統計データから導き出した結果から、述べています。

 

そのことを前提とした上で、その割安株をどう見つけるか?

そもそも割安株の条件とは?を開設したのが本書になります。

 

しかし、あくまで基本的な考え方は述べられているものの、実際にそれがどの株であるかを見つけるのはその人自身になります。

本書の中でそれが実際にどんな株なのかを紹介することはありません。

あくまで過去の事例からの具体例にとどめています。

 

それでも社会人がいわゆるデイトレードのような株式を行うことは実質的にふかのうなので、この長期保有を前提とした投資方法はすべての人に通じるものがあると思います。

 

ちなみに本書は訳者の影響なのかかなり文字が詰められており、かなり内容が複雑化しています。(そもそも原書からかなり複雑)

 

読むのにかなり時間はかかると思います(私は5日ほどかけました)が、考え方から学ぶことは多く、読んでよかったと言えると思います。

 

経済学的な話や物を売ることの重要性など、経済の様々な側面に触れているため、株式投資をしないひとにもおすすめの一冊となっています。

 

 

賢明なる投資家 ? 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法

賢明なる投資家 ? 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法

  • 作者: ベンジャミングレアム,土光篤洋,Benjamin Graham
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本
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